楽しみにしていた「ピカソとその時代」に行ってきました。
場所は上野にある国立西洋美術館です。
ここは日本で唯一のコルビュジェ建築ということで前から気になっておりました。
2022年の春に前庭がリニューアルしてずいぶんさっぱりしました。
1959年開館。基本設計はコルビュジェが行い、弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計を行いました。錚々たるメンバーです。
1979年には前川國男が設計した新館が増築されており、入ってみると非常に広くて一周するのも大変です。
ピカソとその時代
本題に入ります。
今回の企画展はベルリン国立ベルクグリューン美術館に所蔵されているピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティの作品を館外で一堂に展示する展覧会です。
なんと日本初公開となる作品が76点もあるとか。初めてなのでなんとも言えませんが好きな人からしたらこれはきっと熱いのでしょう。
↑ベルクグリューン氏
よく見るとフィッシュマウスっぽいラペルのスーツを着ております。パリのビスポークでしょうか。非常に上品です。
「よい絵には、それを祝福し、歓待し、よく調和する額が必要である」
氏の言葉です。なので今回は絵だけではなく額もチェックしてみました。
今回からより理解が深まればと思って音声ガイドを借りました。
ナレーションは俳優の長谷川博己さんです。「ラブ&ピース」を観てから好きになり、「地獄でなぜ悪い」で完全にファンになりました。
展示は主にピカソ→クレー→マティス→ジャコメッティという順番で進んでいきます。
↑「丘の上の集落」パブロ・ピカソ
不思議な絵です。今回はキュビスムを覚えました。
ピカソは交際する女性が変わると作風も変わるなんて言われてたくらい作風が変わっていくのが面白かったです。
↑「平面の建築」パウル・クレー
なんでかグッときた一枚。シンプルだけど惹きつけられました。
クレーは色彩などをバウハウスで教えてたそうです。
↑「ニースのアトリエ」アンリ・マティス
今回個人的に一番惹かれたのはコチラ。
たぶん「地下室のメロディー」観たから南仏に思いを馳せてるんだと思います。
アランドロンはもちろんですが、ジャンギャバンにきっと心を持ってかれますよ。
マティスは名前こそ前から知っていましたが絵だと思ってた物が切り紙だったりと発見がありました。(↑のは絵画です)
切り絵も綺麗な色が多くて素敵です。
ジャコメッティの作品は怖かったので写真はなし。
まとめ
今回展示は108点。音声ガイドのおかげでゆっくりじっくり回れて結構お腹いっぱいでした。
平日昼間でしたがお客さんも多かったです。美術館は男女に関わらず上品な人がたくさん見られるのでそれも楽しみの1つだったりします。
常設展も観ましたが、こっちもボリューミーです。濃厚でした。
ところどころにコルビュジェの意匠を感じながらとてもいい時間を過ごせました。
上野周辺は芸術的な建築が多くて面白いです。次は旧岩崎邸も行ってみようと思います。