今年楽しみにしていた企画展の1つ、「キュビスム展」に行ってきました。
日本では50年ぶりの大キュビスム展みたいです。
場所は上野の国立西洋美術館。
日本で唯一のコルビュジェ建築です。
キュビスムとはパブロピカソとジョルジュブラックによって作られた新たな絵画様式です。
近代画家の父と呼ばれるセザンヌが多視点で描いたモノをピカソとブラックがさらに飛躍させたのがキュビスムです。
(キュビズムと表記している場合も多く見られます)
立方体であるキューブが由来とされています。
なのでどれもどうも安定感がないというかガタガタしてるというか。
でも不思議と色んな角度から観ることによって違う印象を受けたりと非常に楽しめる作品ばかりとなっています。
もちろん観る人によっても印象は変わるでしょう。
ダイナミックさやシリアスさが続々と訪れて非常に満足度の高い展示です。
観てるというより体験してるような印象を受けました。
また、キュビスムは当時もかなりセンセーショナルだったようで若い画家にも影響しており、知らない作家の作品が多数出ていました。
これがまた面白い。
たくさんの色を使ってみたり、おかしな主張をしたり、なにやら比率を計算してみたり。
当時のメディアに面白可笑しく描かれたりと相当話題になっていたものと思われます。
↑この手前に座っている人はマルセル・デュシャン。
この写真は1910年くらいだったと思います。
このでっぷりとしたドレープのスーツがたまりません。
このトラウザーズの太さに加えて内羽根ブーツ。
もう少し年齢を重ねたらこんな装いもしてみたいものです。
↑これはマルク・シャガール。
この格好なんて今でもちっともおかしくないどころか非常にクラシックです。
クラシックは不滅ですね。
靴はよく見るとUチップのようなものを履いていました。
これくらいの年代の方が履いてる外羽根靴ってとてもチャーミングに思います。
作品ではなく、作家のクラシックなポートレート集なんて観てみたいです。
↑シャガールの「墓地」
墓地もシャガールが描くとまるで遊戯王に出てくるトゥーンワールドのようです。
↑この絵を観ていた着物を着た素敵なご婦人が「目が回っちゃう」なんて言ってましたが、まさにそんな表現がぴったりの1枚。
私もかなりの時間足を止めて観てしまいました。
今回の作品の多くはパリのポンピドゥーセンターから運ばれてきたようです。
行ってみたいんですよねココ。
現在、公開中のジョンウィックにもチラッと名前だけ出てきました。
いつか必ず行きたい場所の1つです。
今回の展示では撮影可能な作品がたくさんありました。
人も多くて撮影可能だからか混雑していましたが、大変満足でした。
キュビスム展は2024年1月28日まで。
企画展のチケットで常設展も観られます。
(企画展にわずかながらコルビュジェの作品もありました)
こっちもかなりのボリュームなので歩きやすい靴で是非行ってみてください。