最近くだらないことをダラダラ書く傾向があったので、本日は早速本題に入りたいと思います。
本日紹介する愛用品はタイトルのとおり、スピーゴラ(SPIGOLA)のダブルモンクストラップです。
これは2016年の3月に六本木のUAで開催されたパターンオーダー会で注文したモノです。
4人で浅草で遊んでいるときに切り出して、急きょ付き合ってもらった大変思い出深いオーダー会です。(当日、鈴木幸次氏は不在でした)
そして完成したのが同年の7月なのでパターンオーダーとしては妥当な納期だと思います。
オーダー会の前からスピーゴラの存在自体はもちろん知っていて、ビスポークにしろパターンオーダーにしろいつか注文するなら絶対あの独特のダブルモンクストラップと決めていたので、当日もモデルはすぐに決まりました。
私はシンプルな茶系の革にしようかと思っていたのですが、友人よりシボも面白いかもとのアドバイスをもらい、思い切って茶系のシボ革に決めました。
そしてシボ革ならそれだけで十分表情が出ると思ったので、キャップトゥなどのデザインは加えずプレーントゥにしました。
今考えるとこの判断は最高にばっちりでした。
美しいチゼルトゥとシボ革のギャップがたまらなく洒落ていて、かつシボ革独特のエイジングが素晴らしい表情を見せてくれています。
木型修正について
現在はわかりませんが、このときのスピーゴラのパターンオーダー会では木型を修正することができたのも非常に良かった点です。(盛りのみ)
同じパターンオーダーでもブランドによっては木型の修正はまったくできない場合もあるので、しっかりとしたサイズ感を求めるのであればそこらへんのチェックも事前に必要になります。(日本の職人さんであれば大体修正アリだと思います)
そして4ヶ月後、完成した靴を初めて見たときの衝撃は今も忘れません。
既製靴ではなかなか見ることのできないチゼルトゥや土踏まずの絞り込みなど、パターンオーダーでもこんなにスゴいのかと目を見開きました。
実際に履いてみると木型修正のおかげか、タイトな作りなのに決してキツくなく、なんとも不思議なフィッティングでした。
また、手持ちの靴の中では断トツに柔らかく、今でも最高の履き心地です。
この柔らかさがハンドソーンからくるものなのか、スピーゴラだからなのかわかりかねますが、とにかく既製のグッドイヤーの靴とはまったくの別物です。(手持ちでは唯一のハンドソーンです)
ちなみに上のストラップ部分の穴はオーダー会のときに担当していただいたスピーゴラのスタッフさん(鈴木氏の弟との情報?)ではなく、UAのスタッフさんが空けてくれました。
穴の空け方は指導されているようですが、フィッティングを見ながらの作業になるので、「めちゃくちゃ緊張する」と言われてました。(しかしこの作業もさすがにばっちりでした)
ベルトやストラップの穴が1つしかないというのは、すなわち自分だけのオーダー品になりますのでなんだか贅沢な気分になれますよね。
どこでオーダーするべきか
私の場合はかなり衝動的に注文してしまいましたが、果たしてUAなどのセレクトショップ経由で注文する必要があるのかは熟考した方がいいと思います。
私のダブルモンクストラップは純正ツリーと合わせて約¥250,000でしたが、この中には当然UAのマージンも入っています。(噂では3~4割?!)
鈴木氏がパターンオーダーではどこまで関わっているかわかりませんが、拠点としている神戸ならまったく会いにいけない距離ではありませんし、せっかくなら本人さんとお話しながら注文するのも良いと思います。(私のときのスタッフさんも非常に丁寧でした)
オーダー(ビスポーク)は完成した靴だけを楽しむのではなく、靴をデザインして実際に作製する職人さんと直接話をするプロセスを楽しむものですし、そういう時間がなにより大切なのです。
その中からこちらの服装の好みなどを引き出してくれ、自分だけの最高の1足を仕立ててくれるわけです。
それに、行きつけのテーラーやアトリエを持っているダンディーな大人になりたいじゃないですか。
フラッと寄って少しだけお邪魔してさらっと注文を出していくような所作には憧れます。
とまあこんなこと書いてますが、私はまだ靴のビスポークは未経験なのでこれから色々楽しみたいと思っています。
人生まだまだやらなきゃいけないことだらけです。
皆様も是非、快適なオーダー(ビスポーク)ライフをお過ごしくださいませ。
※決してオーダー会を否定しているわけではありませんのでご了承ください。