意外にも最近よく履いているボストニアンのストレートチップ。
フィッティングがタイトなため、内羽根とは思えないくらい羽根が開いてしまい、大変見栄えが悪いのですが、痛みはないため高頻度で履いています。
やはり茶のストレートチップは汎用性が高いですね。この丸っこいフォルムも今の気分にピッタリです。
これでもう少し楽に履けたら最高なのにな〜と考えていたところ、TwitterでZINRYUさんがソックシートを抜いて履いてるのを見かけました。
これならフィッティングも改善されそうだし、なにより自分でも出来そう!ってことで早速実践したところ、結果は正に大成功!
剥がしたのはわずか数mmですが、劇的にフィッティングは改善されました。

結構開いてる
作業は簡単
まずは簡単に手順をまとめておきます。
1.ドライヤーをソックシートにあてる
2.ソックシートを剥がす
3.ソックシート下のスポンジを剥がす
4.残った接着剤を拭き取る
たったこの4ステップです。所要時間は剥がすまで約10分程度です。(剥がした後、接着剤を拭き取るのに少し時間がかかりました)
それでは順番にみていきます。
1.ソックシートにドライヤーをあてる
ドライヤーの熱で中の接着剤を温めて剥がれやすくします。
ドライヤーしなくてもイケるかなと思い、そのままやってみましたがちょっとキツかったです。
ドライヤーをあてるとかなり楽に剥がせるのでペンチ等は不要です。

今回のターゲットはコチラ
2.ソックシートを剥がす
温めたらソックシートを剥がしていきます。
もし、剥がしにくければさらにドライヤーをあてるといいと思います。
スポンジを抜いた後にまたソックシートを貼りたい場合は、なるべくキレイに剥がした方が良さそうです。(私は捨てました)
3.ソックシート下のスポンジを剥がす
ソックシートを剥がすとスポンジが出てきます。このボストニアンには青いスポンジが入っていました。
少しベタつきますが、これも手で剥がしていきます。
靴が古いからか、スポンジが多少ボロボロ崩れる部分もありましたが、細かく拾っていきます。
スポンジ自体はわずか2mm程度の薄さですが、この2mmが靴のフィッティングには大きな影響を及ぼしていると分かりました。

チープなスポンジ
4.残った接着剤を拭き取る
すべて剥がした後、多少の接着剤が残ってしまいました。
徐行液が有効かなと思いましたが、家にありませんでしたので手で頑張りました。
お尻拭きも試しましたが、さすがに接着剤にはあまり効果がありませんでした。
ここが1番時間がかかり、体力的にも苦労したところです。
しかしこのステップを中途半端に終えてしまうとホーズに接着剤がくっついてしまい、不快な思いをする上にホーズを捨てることになってしまいますので頑張りましょう。

ある程度拭き取ったけどまだまだ
フィッティング改善
すべてキレイに剥がし、早速足入れしてみましたが、ビックリするくらいフィッティングが改善されました。
剥がす前に比べて羽根もかなり閉じましたし、なによりカカトの掴みが良くなりました。
羽根は一般的にはまだ開き気味かもしれませんが、これから履き込むにつれてさらに閉じてきていい具合になると思います。
カカトの掴みに関しては、今までこの靴ではまったく感じられなかったのに、急にEGの32ラスト(所謂DOVERラスト)のように掴まれています。こりゃ驚き。

Before

After
剥がしたのはソックシート1mmない程度+スポンジ2mm程度なのにこんなに変わるものなのですね。
仮にソックシートをまた貼り付けて履いても成功していたと思います。
スポンジが抜けたことにより、履いたときのフワフワ感はなくなり、コツコツと硬めな履き心地になりました。
剥がしてから1日1万歩近く歩きましたが、特に疲れやすくなったりなどは感じませんでした。むしろカカトの掴みが気持ちよく、歩きやすいような気もします。

スポンジは2mmもないかな
ということでソックシート剥がしは今のところ大成功です。
もし、今後また新たな発見があればこの記事に追記していきたいと思います。
すべての靴にスポンジが入っているワケではなさそうですが、タイトでお困りの靴があれば挑戦してみる価値は大アリです。