最近ようやく涼しくなってきたので、ちょくちょく久保クラシックスタイルのリネンジャケットを着ています。
でもやっぱりずっと着てるとなかなか暑いです。
ヘビーリネンだし、総裏だし。
肌に直接触れる部分はほとんどないものの、実は結構汚れてるのでは?!と急に思い立ち、早速水洗いしてみました。
以前に、お世話になっている先輩から水洗いの大体の工程は伺っていたので記憶を呼び起こしつつのチャレンジです。
まずは水洗い
洗面台をキレイにしてから水を溜めます。
そしてジャケットのボタンをすべて留めてから、一思いにドボン。
エマールとレノアを適当に入れて押し洗いしていきます。(洗剤と柔軟剤は別になんでもいいと思います)
すると、みるみる溜まりに溜まった汚れが浮いてきます。
ジャケットって意外と汚れているんですね・・・
汚れが出るのが落ち着いたら、何回か水を抜いて溜めてを繰り返して、よく流し、生地に洗剤が残らないようにします。
もちろんこの時点でかなりシワシワなので少し不安になってきます。
お次は脱水
洗面台である程度の水を切ったら次は脱水です。
ネットに入れて洗濯機で1分間脱水にかけます。
長くかけすぎると芯が崩れる可能性があるので時間は短めにした方が良いです。
ここだけの話、家の洗濯機の使い方がよくわからずこの工程が1番苦労しました。
妻は当然、洗濯機くらい使いこなせるので偉大さが身に沁みました。
脱水が終わったらすぐに引き上げてジャケット用のハンガーにかけます。
ハンガーにかけるときに生地を手で伸ばしてある程度整形します。
驚くほどシワシワでかなり不安ですが、伸ばしていけば少しずつ元の形を取り戻してくれます。
あとはひたすら日影で乾燥させます。
アイロンでプレス
水洗いしたのが14:30頃でプレスが23:00頃です。
本当は朝になってからと思っていたのですが、Twitterで完全に乾ききる前にプレスした方が良し!との助言をいただいたので、眠たい目をこすりながら気合いのプレスをしていきました。
というかリネンはやっぱり乾くの早いです。
裏地以外は大体いい感じに乾いていました。
上手にプレスする自信はまったくありませんでしたが、大切なのは技術ではなく愛だと自分に言い聞かせてプレスしていきました。
アイロンは高温で当て布ありです。
ラペル部分なんて若干のカーブがあったりと素人には難儀ですが少しずつゆっくりかけていきます。
そして大体かけおわったら、とりあえずまた放置して朝を待ちます。
完成
朝になって確認したところ、ほとんど元通りに戻っていました。
身頃や袖部分の細かいシワも伸びていい感じです。
不安だった芯の崩れやアイロンによるテカリなどもなさそうです。
そして、早速羽織ってみたところなんだか柔らかくなっています。
リネンは洗うたびに柔らかくなりますが、まさにその通りです。
水洗いでこんなに見事なエイジングを味わえるとは・・・
これはますますリネンに病みつきです。
なにより自分で手入れしたことによって、より一層愛着が増しました。
まだまだ長く付き合っていけそうです。
次は同じ要領でウールスーツの水洗いをしてみようと思います。
あくまで自己責任ですが、リネンジャケットの水洗いはかなりオススメです!