電子書籍が流行していますが、私は断固としてアナログ派です。
独り身なら電子書籍でも良かったのですが、父親になったので子供に父親の本棚を残さなくてはいけないと思い、こつこつアナログに本を集めています。
そしてごめんなさい。
読んでみたってありますが、ぶっちゃけ全然まだ読んでる途中です。
【王様の仕立て屋 サルト・フィニート】 全32巻
【王様の仕立て屋 サルトリア・ナポレターナ】 全13巻
【王様の仕立て屋 フィオリ・ディ・ジラソーレ】 既7巻
「王様の仕立て屋」とは大河原遁による、いわゆるシーズン3まで発行されているロングセラー漫画です。
スラムダンクなんかは光の速さで読めるのですが、この作品はどうも進みが遅いです。
というのも、ついつい細かいスーツのディティールとかじっくり読んじゃうからなんだと思います。
毎回、主人公のナポリ在住の職人、織部悠がスーツやジャケット、シャツなんかを仕立てたり直したりするのですが、これが非常に勉強になります。
読む順番をしくじってシーズン2にあたる「サルトリア・ナポレターナ」から読んじゃったのですが、人間関係を把握するのに手間取ったくらいでストーリーとしては特に違和感なく読み進められます。
基本的には1話完結型なので気楽に読み始められます。
ナポリに行きたい
スーツやシャツはもちろんのこと、鞄や靴などの非常に細かいところまで描かれています。
特にスーツとシャツとネクタイの相性や、季節の素材、シーンにおける着こなし方まで丁寧に解説してくれるのでドンドン知識が身についていきます。
また、イタリア各地の特徴や政治なども描かれているため、もはや「地球の歩き方」レベルで参考になります。
少々登場人物同士の会話がガヤガヤするときもありますが、「こち亀」みたいな感じで普通に面白いです。(クセになります)
ちなみに作品で主人公は1週間程度の特急仕上げで作ることが多いのですが、お値段はなんと1万ユーロ(約130万円)です。(もっと高いときもあります)
特急は相場の5倍と書かれているので通常の納期で依頼すると25~30万円くらいでしょうか。
私自身、この価格帯のビスポークは経験したことがありませんが、現実の日本でもこれくらいの価格帯が多いように感じます。
イタリアでも大体同じくらいでしょうか。
案の定、この漫画を読んでるとビスポークしたくなります。
そしてなによりも「ナポリを見てから死ね」という言葉があるように、もうナポリに行きたくなって仕方ありません。
いつかはナポリのサルトでビスポークを・・・
今はまるで夢のような話ですが、いつか叶えることが出来たらいいなと思います。
それまでは漫画で我慢するとします。
あと、なんとなくイタリア語の勉強を始めました。まずは単語から。
役に立つ日がくるのでしょうか・・・