ベルトなのかブレイシーズなのか・・・
これは太古の昔より議論がなされつつも、今だに結論が出ていない問題の1つです。
サイドアジャスターを付けたり、ベルトループにネクタイ通したり、今まで多くのウェルドレッサーが様々な着こなしをしてきましたが、いずれも上記の問題の解決には至りませんでした。
しかし、私はあえてこの問題に挑戦し、ついにある解決策を見つけ出すことに成功しました。
それでは順に説明していきたいと思います。
ベルト派時代
私も当然、スーツを着始めた頃はベルト派でした。
ブレイシーズ(サスペンダー)なんて知りませんでしたし、付けてる人を見たこともありませんでした。
中学、高校の制服も当然ベルトだったのでベルトが当たり前になっていました。
タイトに絞って巻くのではなく、ジャストかちょっと緩いくらいに巻いて若干腰履きするようなスタイルで育ったので、スーツでも同じように着こなしていました。
そのうちに「革靴とベルトの色味を揃えるべし!!」みたいな情報を得たので、靴に合わせて黒、茶、茶スエードの3種類のベルトを集めました。
上から、
・真っ黒は面白くないと思い、濃紺のクロコ型押しのフェリージ
・茶は正統派を狙ってシンプルなホワイトハウスコックス
・茶スエードはたまたま見つけたビームス+
今でもこの3種類しか持っていません。この3種類があれば大体事が足ります。
ちなみにどれも中庸的な28~30mmです。
毎日履く靴に合わせて選んでいましたが、無精者の私はこれもだんだんと面倒になってきます・・・
ブレイシーズ派時代
だんだんと歳を重ねていく中で多くの紳士方にお会いすることができました。
そしてある日、紳士のインスタを見てて気が付きました。
ベルトもなければベルトループもない・・・
そこで初めてブレイシーズの存在を知り、モノは試しと早速アルバートサーストンのブレイシーズを購入しました。
しかし手持ちのパンツにはブレイシーズ専用のトラウザーズがなかったので、大阪のお店で1本オーダーしました。(後日紹介予定)
着用してみたところ、トラウザーズの履き心地がベルト派時代とはまったくの別物になり感動しました。
それまでは若干腰で履いていたので、腰あたりにトラウザーズが乗っている感覚がありましたが、ブレイシーズではそれが皆無でした。
しっかりと調整すれば肩の違和感もなく吊れて、トラウザーズのシルエットが非常にキレイに出ました。
しかもジャケットで隠れるので靴に合わせる必要もなく楽チンそのもの。
そこからはもうブレイシーズ一辺倒でした。
二つの時代を経て・・・
そんな私に転機が訪れたのは5月のGWを過ぎたくらいでしょうか。
だんだん日差しが強くなり、ジャケットが不要になってきたときにふと思いました。
「果たして、ブレイシーズって人前にさらしていいものなのだろうか・・」
普通の職場でジャケットなしのブレイシーズスタイルだと、心なしか女性社員からの目線が気になります。
まあその後もガンガンさらしていたのですが、やっぱりなんとなく恥ずかしく感じてきてしまい、結局ジャケットを着用しないときはベルト派に戻っていきました。
それからはもうシンプルです。
ジャケットを着る日はブレイシーズ
ジャケットを着ない日はベルト
これが私が導き出した結論です。
つまり、春夏用のパンツにはベルトループを装着するべきなのです。
もしくは年中ジャケットを着続けるか。(ブレイシーズは結構夏暑いです)
ここまで読んでいただいて、特に大したこと言ってなくて申し訳ないですが、これが私が思う普通の紳士の姿です。
頭でっかちのコスプレスタイルはちょっと痛いですからね・・・
その場にすんなり馴染むんだけど、どこか上品ってくらいがベストです。
これ見よがしのオシャレではなく、自然なスタイルを今から少しずつ勉強していきたいと思います。