まだまだ暑い中、御徒町駅から少し歩いたところにある重要文化財の旧岩崎邸庭園に行ってきました。
上野からアメ横を通って御徒町への道中はまさにカオスですが、旧岩崎邸庭園の方まで行くと少し人通りも落ち着きます。
旧岩崎邸庭園は明治29年(1896年!)に三菱3代社長の岩崎久彌の本邸として建てられました。
こんな素敵な建物がおよそ130年前に作られたなんて驚きです。
うちは5年前に建てたのにこうも格好良くはなりませんでした。
(住み心地は非常に快適です)
設計は有名なジョサイア・コンドル氏。
このブログで以前紹介した三菱一号館美術館も氏の設計です。
入口から長めな坂(馬車道)を登っていくと徐々に見えてきます。
洋館、和館、撞球室の3つから構成されているのですがまずは洋館から。
そして建物に入る前には靴を脱ぐスタイルになっています。これは珍しい。
専用の袋に靴を入れて持ち歩くので手が空く格好で行くことをオススメします。
また、館内は扇風機しか冷房器具がないため結構暑いです。
御徒町駅からも少し歩くので真夏に行くにはちとシンドいかもしれません。
中に入るともう重要文化財だらけ。時の流れによるオーラを纏いまくってます。
1階をじっくり見て回ります。
どこの部屋も非常に贅沢な作りになっています。
↑婦人客室天井はシルクの布張り 見事な光沢感です
次は2階へ。
客室の金唐革紙をじっくり見ましたがこれは本当に素敵です。
↑金唐革紙
そして圧巻なのはベランダ。
2階ベランダの列柱はイオニア式?の特徴を持っているそうでこれがなんとも言えないラグジュアリーな雰囲気があります。これはたまりません。
じっくり見て回ったらまた1階へ。そして続いて和館に移動します。
和館には喫茶店が入っていますが、洋館に比べるとあっという間です。
↑洋館から和館へのジョイント部分
↑非常に贅沢な造りの天井
↑和館の出口からパシャリ
和館の出口で靴を履いて庭へ。
庭ではルンバのような自動芝刈り機が元気に稼働していました。
↑和館から出た側から洋館をパシャリ
ぐるっと回って締めの撞球室へ。
中には入れないため外から眺めます。
当時の日本では珍しかったスイスの山小屋風の造りです。
↑撞球室
撞球室とはビリヤード場という意味です。わざわざビリヤードするための建物を作るなんてそんなに流行っていたのでしょうか。
洋館と撞球室は地下通路で繋がっており、月に数回だけ公開されているようです。
一通り観ることが出来たら敷地内にある「国立近現代建築資料館」へ。
料金はかかりません。
ここでは「建築家・堀口捨己の探求」が開催されていました。
せっかくなのでこちらもじっくり観てみましたが、あんまり頭に入ってきませんでした。
しかし目につくのはやはり当時の洋服の着こなし。
1950~1960年代の日本人のスーツの着こなしは目を引くものがあります。
全部で2時間弱かけて回ってフィニッシュ。
とっても素敵な建築でした。
帰りはアメ横でちょこっと買い物して帰宅。これはまた別の記事にします。
旧岩崎邸庭園は休園日は年末年始のみ、入園料は400円と非常にお得です。
また10/1は都民の日のため無料公開になりますので是非行ってみてください。