先日、暑くてジャケットなんて着てられない、と書いたばかりですがせっかくなので紹介したいと思います。
スペンスブライソン社のヘビーアイリッシュリネンを使ったダブルのジャケットです。
このリネンはそんじょそこらのリネンとは違い、なんと300g後半の目付になっているため、とても重く、かなり固いモノでした。
これは大阪、南船場にあるKUBO CLASSIC STYLE(クボ クラシック スタイル)で、たしか2014年頃にオーダーしたモノになります。
用意されているゲージを着て、細かく修正していくパターンオーダーですが、様々な箇所の計測はもちろん、持っているパンツとの相性なども考慮し、店主の久保さんがたくさんの提案をしてくれたことを覚えています。
一着目のオーダーでしたが、おかげで着心地はかなり気に入っています。
オーダーしたときは、私の中で空前のダブルジャケットブームだったので深く考えずにダブルにした覚えがあります。
先述しましたが、最初はかなり固くて、文字通り骨が折れましたが(骨折はしてません)、数年の時を経てだいぶ柔らかくなってきました。
リネンは水洗いするとさらに柔らかくなるとの情報もあるので、今シーズンが終わったら、初めての高級水洗いクリーニングに出してみようかと思います。(自分でやっちゃいました)
袖の皺の部分などは特にネイビーの色味も少しずつ薄くなり、ところどころ白けてきています。
2016年に再訪した際に、やっぱりスーツにしようと同じ生地でパンツを追加しようとしたら、経年変化で色味がかなり違ってるからチグハグになる可能性があると教えてくれました。(今となっては恥ずかしい)
結局その場ではこのジャケットに合う、ベージュのコットンパンツをパターンオーダーしました。そのパンツもいつか紹介したいと思います。
着用時期
リネンということもあり、やはり夏に着るのがベストと思いきや、目付が重いため盛夏の日にはとても着られません。
もっとも快適なのは春と秋ですが、お気に入りということもあり、2月後半~11月後半くらいまで着ちゃっています。
素材感がなんとなく秋冬っぽくないですが、秋冬に着ても全然寒くありません。
ただしフランネルパンツや、起毛系のタイにはしっくりこないので、バランスを見ながらのコーディネートを楽しんでいます。
一日着用したらブラッシングして、陰干ししてからクローゼットに収納しています。
時折、陰干しする前に浴室で一晩干して皺をとったりしています。ここらへんはさすがに上質なリネン。細かい皺は消えてしまいます。(深い皺はアジなのでとる必要はありません)
今でも袖を通すたびにテンションが上がるジャケットですが、次に夏用として作るならもう少し軽い目付(200g台)で、黄色っぽいベージュのリネンでシングルジャケットを作りたいと思います。
それにフレスコのグレースラックスと明るい茶色のスエードシューズなんて合わせたら真夏の紳士そのものじゃないでしょうか?!
まだまだ妄想も物欲も絶えそうにありません。