以前、前編を投稿したフローシャイム復活劇の続きになります。
洗って陰干しして完全に乾いてからが今回の投稿になるのですが、結論から言いますと正に完全復活となりました。
またすぐに履けるようになりましたし、なにより格好良くなったので大成功です。
それでは順番に紹介していきたいと思います。
耐水ペーパーで磨き
乾燥直後の様子です。

重症

こりゃヒドイ
古いクリームも落ち切っていませんし、思ったより全然ヒドかったので、ググって耐水ペーパーをポチりました。
すぐにAmazonから届いたので早速400番手でトゥの周りから全体的にかけてみました。
耐水ペーパーをチビチビ切っては磨いてってやってましたが、結構な量が必要になってきます。
私は400、1000、1500番手の各2枚入りを購入したのですがほとんど残りませんでした。根気がいる作業です。
そして400番手で磨いた結果が下です。

ガダラの豚の表紙みたい
ぶっちゃけかなーり不安でした。
400番手はよく削れるのですが、ロングウィングだと柄が細かすぎてめちゃくちゃ作業しづらいです。
一旦始めてしまったので引き返せず、そのまま次は1000番手で磨いていきます。
その結果がコレ。

まだガダラの豚
なんだか表面がツルツルしてきました。
さらにさらに1500番手も。

やっぱりガダラの豚
面倒くさくなっちゃったので主にトゥ周辺のみの磨きです。
磨いたことによって古いクリームはだいぶ落ちましたが、コードバンの色もかなり落ちました。
この時点ではかなり不安です。
ディアマントで磨き
細かい削りカスを取り除いた後は、今はなきディアマントを塗り込んでいきます。
私のディアマントはかなり古いモノですが、今だに普通に使えてしまっています。
使い切ったら現行の商品に切り替えようと思っています。
磨き終わってこんな感じ。

中島らもからの卒業
色味が一部マバラですが全体的には戻ってきてちょっと安心。
しかしシワの部分など、まだまだ古いクリームが硬質化している部分があります。
ここまできたら履きたくなってきたので、あとは修理屋さんに依頼することにしました。
靴の修理
よくお願いしている地元の靴の修理屋さんにヒール交換とトゥのラバー装着とシューレースの新調を依頼しました。
そして靴を見ながら今までの経緯を伝えると、
「ディアマントよりもクレムの方が溶剤が強いので古いクリームは落ちやすい」
との情報をいただきました。
サービスでそこまでやっていただけるとのことだったので合わせてお願いしちゃいました。
そしてまさかの当日上がり。朝頼んで夜には仕上がっていました。
そして遂に完全復活した姿がコチラです。

トップの画像も復活後です

今後この靴にワックスは使わない!
おおーなんだかラベロっぽくなって色気ムンムンになっています。
マバラな具合もアジがあっていい感じ。
古いクリームも完全に取り除かれています。

なんかカッコイイ!
平紐も外羽根の靴には非常に相性が良いと思います。
ちなみに修理費用はトータル4,300円と格安!
いつもありがとうございます。
フローシャイムのエイジング
後編はダラダラと長くなってしまいましたが、とりあえず施工は大成功でした。
元々とても古いヴィンテージのフローシャイムですが、明日からまた新たなエイジングが楽しめそうです。

施工前。

施工後。
自分で手を加えたり、直したりするのは中々楽しかったです。
古い靴であれば価格も手頃なモノが多いので幾分気軽に挑戦できると思います。(サイズが合えば買いです)
靴好きな皆さんに是非オススメです!